エチジウムホモダイマー-1の濃度はどれくらいですか?
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エチジウムホモダイマー-1の濃度
エチジウムホモダイマー-1 (EthD-1) は、蛍光顕微鏡やフローサイトメトリーなどのさまざまな用途で核酸を検出するために分子生物学で一般的に使用される蛍光染料です。実験で使用される EthD-1 の濃度は、特定の用途と必要な感度によって異なります。
アガロースゲルで DNA を染色する場合、一般的な濃度範囲は1 ~ 5 µMです。細胞生存率アッセイでは、EthD-1 は損傷した細胞膜を透過して DNA に結合し、死細胞を識別するために使用され、 1 ~ 4 µMの範囲の濃度が一般的に使用されます。過度のバックグラウンド蛍光なしで正確な結果を確保するには、特定のアプリケーションごとに濃度を最適化することが重要です。
EthD-1 は DNA に対する親和性が高いため、低濃度でも非常に効果的です。ただし、強力な変異原性物質であり、DNA に挿入されて突然変異を引き起こす可能性があるため、慎重に取り扱うことが重要です。
準備と使用方法
ストック溶液を調製するには、通常、EthD-1 を水または適切な緩衝液に溶解して1 mMの濃度にします。その後、このストック溶液を、実験に必要な作業濃度に希釈します。染料の光退色を防ぐために、溶液を光から保護することが重要です。
EthD-1 を扱うときは、暴露を避けるために必ず手袋や安全メガネなどの適切な保護具を着用してください。